主格の関係代名詞は、関係詞節内で目的語の役割をするほか、前置詞の目的語としても働く。目的格の関係代名詞は省略することが多い。
動詞の目的語として †
- The man (whom) you see over there is our new teacher.
- 向こうに見える男の人は私たちの新しい先生です。
- 関係代名詞whomは、関係詞節内の他動詞seeの直接目的語。
- All (that) you have to do is (to) finish this report.
- 君はこの報告書を仕上げさえすればいいのだ。
- 関係代名詞thatは、関係詞節内の他動詞haveの直接目的語。
- 主語がdoを含む句や節の場合、Cは原形不定詞でもto不定詞でもどちらでもよい。Cになるto不定詞も参照。
前置詞の目的語として †
目的格の関係代名詞は関係詞節内の前置詞の目的語としても働く。前置詞を関係代名詞の前に移動させて<前置詞+関係代名詞>とするのは堅い表現とされる。
- This is the book (which) I was talking about yesterday.
- これが昨日話していた本だよ。
- whichは目的格で、前置詞aboutの目的語である。the book about whichのかたちも可。このときwhichは省略できない。
- The period during which people first learned to melt iron is known as the Iron Age.
- 人類が初めて鉄を溶かすことができるようになった時代は青銅器時代として知られている。
- We were surprised at the ease with which he passed the exam.
- 私たちは、彼がその試験にやすやすと合格したことに驚いた。
前置詞+関係代名詞+to不定詞 †
関係代名詞が前置詞の目的語として働いている場合、関係詞節の中をto不定詞で簡略化して<前置詞+関係代名詞+to不定詞>と表現することがある。堅い表現とされる。
- Michigan is an ideal place in which to bring up children.
- ミシガンは、子供を育てる上で理想的な場所です。
- an ideal place to bring up children inとすると、to不定詞の形容詞用法となる。