「~したほうがよい」と訳されることの多いhad betterだが、相手のことを思っての助言というよりも、むしろ勧告を表す表現である。特に主語が2人称になると「あなたは~したほうがよい(そうしないと、どうなっても知りませんよ)」という脅迫めいたニュアンスを含むこともあるので、目上の人間に対して使うことは避けたほうがよい。

基本的な用法:~したほうがよい

  • You (had) better follow his advice.
    • 君は彼の忠告に従ったほうがいい。
      • 口語ではしばしばhadは省略される。

目上の人間に対しては次のような表現を用いるのが普通。

  • I think you should follow his advice.
    • あなたは彼の忠告に従うべきだと思います。

had best(~するのが最もいい)という表現もある。

  • You had best hold your tongue on this matter.
    • この件に関しては黙っているのが一番いいよ。

否定形:~しないほうがよい

had betterは2語でひとつの助動詞だと考えるので、否定形にするときはhad better not(~しないほうがいい)にする。

  • You had better not speak to him now. He looks in a bad mood.
    • いま彼に話しかけないほうがいいよ。機嫌が悪そうだ。
  • Hadn't we better go now?
    • 我々はもう行ったほうがいいんじゃないのか?[忠告]
      • had betterの疑問文は否定疑問文のかたちをとることが多い。
  • We had better go now, hadn't we?
    • 我々はもう行ったほうがいいですよね?
      • 付加疑問文にはbetterをつけない。

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Last-modified: 2008-06-24 (火) 12:32:44