形容詞と副詞のそのままの形を、比較級や最上級に対して原級(または原形:Positive Degree)と言う。原級を用いた比較の形式を原級比較と呼ぶ。

原級比較は、2つのものを比べて両者の程度や数量が等しいことを述べるのに用いられる。

原級比較の基本形 [edit]

原級比較は、<as A as B>を基本形とし、「Bと同じくらいA」を意味する。

  • Tom is as old as I (am).
    • トムは私と同じ背丈だ。
      • 1つめのasは「同じくらい~」を意味する副詞で、直後の形容詞oldを修飾している。2つめのasは接続詞で、「・・・と同じくらい」を意味し、同じくoldを修飾する副詞節を導いている。略式ではas meとも表現し、このとき2つめのasは前置詞であるとも言える。
  • Tom plays the violin as well as I (do).
    • トムは私と同じくらい上手にバイオリンを弾く。
      • 副詞のasと、接続詞asによって導かれる副詞節が副詞wellを修飾している。
  • Move as swift as a wind, stay as silent as forest, attack fierce like fire, unmovable defence like a mountain.
    • 疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し。
      • 戦国大名・武田信玄の軍旗に記された句で、「風林火山」の通称で知られる。