主語または目的語について、それが「何なのか」や「どういう状態なのか」を明確に示すことで文の叙述を完成させる語句を補語(Complement)と呼ぶ。主語を明確に説明する補語を主格補語(Subject Complement)と呼び、目的語を明確に説明する補語を目的格補語(Object Complement)と呼ぶ。

補語になる語句 [edit]

(1) 名詞 [edit]

  • She is a famous TV personality.
    • 彼女は有名なテレビタレントだ。(主格補語)
  • I found her a famous TV personality.
    • 私は彼女が有名なテレビタレントだとわかった。(目的格補語)

(2) 代名詞 [edit]

  • "Who is it?" "It's me, Tom."
    • 「誰だい?」「僕さ、トムだよ。」(主格補語なので本来は It's I. となるが、形式ばった言い方とされる。)
  • That's it! I don't want to hear any more of your complaining.
    • そこまでにしろ!君の不平をこれ以上は聞きたくない。

(3) 形容詞 [edit]

  • This fruit smells sweet and tastes good.
    • この果物は甘く香り、美味しい。(主格補語)
  • He looks angry with my joke.
    • 彼は僕の冗談に怒っているようだ。(主格補語)
  • My joke made him angry.
    • 僕の冗談が彼を怒らせた。(目的格補語)

(4) 副詞 [edit]

  • She ought to be up by now.
    • 彼女は今ごろはもう起きているはずだ。
  • [要検討]I'm home.
    • ただいま。(帰宅時のあいさつ)

(5) 不定詞 [edit]

  • To improve is to change; to be perfect is to change often.
    • 向上とは変化である。完全とは変化を止めないことである。(主格補語)
  • We heard her sing the U.S. national anthem.
    • 私たちは彼女がアメリカ国歌を歌うのを聴いた。(目的格補語)

(6) 動名詞 [edit]

  • My hobby is collecting old stamps.
    • 私の趣味は古い切手を蒐集することだ。(主格補語)

(7) 現在分詞 [edit]

  • A lion came running toward me.
    • 一頭のライオンが私の方に向かって走ってきた。(主格補語)
  • I saw Mary talking with Beth.
    • 私はメアリーがベスとおしゃべりしているのを見かけた。(目的格補語)

(8) 過去分詞 [edit]

  • He sat surrounded by his grandchildren.
    • 彼は孫たちに囲まれて座っていた。(主格補語)
  • My mother had her hair cut yersterday.
    • 私の母は昨日髪を切ってもらった。(目的格補語)

(9) 前置詞句 [edit]

  • This washing machine is out of order.
    • この洗濯機は故障中だ。(主格補語)
  • It is of no use to blame him. He is just a child.
    • 彼を責めたって仕方ない。まだほんの子供じゃないか。(主格補語)
  • I took it for granted that I could count on his money.
    • 私は彼の金をあてにできるものだとばかり思っていた。(目的格補語)
  • He is in good health.
    • 彼は健康です。(主格補語)

[FYI] 義務的な副詞句 [edit]

次の2文は、形はよく似ているが前置詞句の果たす役割に違いがある。

  1. Mike is in good health.
    • マイクは健康だ.
  2. Mike is in the kitchen.
    • マイクは台所にいる.

1.の文において、前置詞句in good healthは主語Mikeの状態を表すのに対し、2.の文の前置詞句in the kitchenは主語のいる場所を表している。すなわち、1.では、be動詞は動詞の前後(主語と補語)を連結する連結動詞(Linking Verb)としての役割を果たしているが、 2.のbe動詞は主語の存在を示しており、従って b. の前置詞句は場所を表す副詞句であると言える(安井, 2005)。

安藤(2005)は2.に見られるようなbe動詞を「存在のbe」と定義し、義務的な副詞語句(Obligatory Advervial)を要求する SVA 型の文型を作る代表的な動詞と位置づけている。義務的な副詞語句を要求するその他の動詞には、live, lie, stand, stayなどの静止動詞(Verbs of Rest)が含まれる。