子音(Consonant)

子音は唇、歯、舌、のどの奥などで息をさえぎって発音する音で、声帯が震えない「無声音(息だけ)」と、震える「有声音(声も出る)」に分かれる。(母音は全て「有声音」。)

有声音と無声音の違い

日本語では無声音の子音を単独で強く発音することがあまりないため*1、英語を話すとき無声音であるべき音を有声音で発音してしまうことがある。自分で無声音ができているか分からなくなったときは、喉に手をあてて確認してみてほしい。

  • 喉に手をあてて「あ、い、う、え、お」と発音してみよう。「あ、い、う、え、お」は有声音のため喉が震え、手にその振動を感じるはずだ。
  • 次に同じように喉に手をあてて内緒話をするようなヒソヒソ声で「あ、い、う、え、お(実際には「は、ひ、ふ、へ、ほ」のほうになる)」と発音してみよう。今度は手に喉の震えを感じないはずだ*2

子音のうち以下の8ペアは、口の形や動きは同だが、無声音有声音の違いがある。違いを聞き比べてみよう。

発音法

子音はどの器官(例:唇)を使ってどのように発音するか(例:破裂させる)で、音を変える。 下の5つに大きく分類することがでる。詳しくは各項を参照。

  • [p]、[b]など、せき止めた息を一気に解き放つ「破裂音
  • [f]、[v]など、息の通り道を狭めてその隙間から息を出す「摩擦音
  • 破裂させたと同時に摩擦が生じる「破擦音
  • [m]、[n]など、口からの息の通り道をふさいで鼻から出す「鼻音
  • [l]、[r]など日本語でいえばラ行の「流音*3

*1 日本語では基本的に子音は母音とペアになる。
*2 これは有声音が無声化したもので「ささやき(Whisper)と呼ばれる」
*3 「流音」とは摩擦がなく、母音のように長く引き伸ばして発音できる子音。狭義ではラ行の音の呼称、広義では[m][n]なども指す。このサイトでは前者の意味で用いる。

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Last-modified: 2008-02-24 (日) 06:35:19