[[第5文型]](SVOC)には、目的語が1つだけ存在するので、一通りの受動態が作れる。受動態の文型は[[第2文型]](SVC)になる。 #contents *SVOCのCが名詞や形容詞の場合 [#lf1120cd] -&subsc{S};%%%Ken%%% ''&subsc{V};%%%named%%%'' &subsc{O};%%%the dog%%% &subsc{C};%%%'''Pochi'''%%%. [能動態:SVOC] --ケンはその犬をポチと名づけた。 ---Cは目的格補語(=Cの意味上の主語はO)。 -&subsc{S};%%%The dog%%% &subsc{V};%%%''was named''%%% &subsc{C};%%%'''Pochi'''%%% <by Ken>. [受動態:SVC] --その犬はケンによってポチと名付けられた。 ---Cは主格補語(=Cの意味上の主語はS)。 *SVOCのCが不定詞や分詞の場合 [#zcaa1d0f] SVOCのCに不定詞や分詞がくるときでも、Oを主語にした受動態が作れる。 -&subsc{S};%%%My boss%%% &subsc{V};%%%''told''%%% &subsc{O};%%%me%%% &subsc{C};%%%'''to carry this bag to the next room'''%%%. [能動態:SVOC] --上司は私にこのカバンを隣の部屋に運ぶように言った。 -&subsc{S};%%%I%%% &subsc{V};%%%''was told''%%% &subsc{C};%%%'''to carry this bag to the next room by my boss'''%%%. [受動態:SVC] --私はこのカバンを隣の部屋に運ぶよう上司に言われた。 *SVOCのVが使役動詞や知覚動詞の場合 [#s33a861f] SVOCのVが使役動詞や知覚動詞のとき、Cにto不定詞ではなく原形不定詞をとるが、受動態になるとto不定詞に変わるので注意が必要である。 -&subsc{S};%%%My mother%%% &subsc{V};%%%''made''%%% &subsc{O};%%%me%%% &subsc{C};%%%'''drink a glass of milk every day'''%%%. [能動態:SVOC] --母は毎日私に牛乳を飲ませた。 ---このmadeは使役動詞。 -&subsc{S};%%%I%%% &subsc{V};%%%''was made''%%% &subsc{C};%%%'''to drink a glass of milk every day by my mother'''%%%. [受動態:SVC] --私は毎日母に牛乳を飲まされた。 *haveを用いた受動の意味を表す表現 [#j1a1f07c] 使役動詞のhaveを使い、''<S+have+O+C(過去分詞)>''というかたちで受動の意味を表す文を作ることができる。「SはOをCしてもらう」(使役)と「SはOをCされる」(被害)という2つの受動の意味を表す。どちらで訳出するかは文脈で判断する。このとき、OとCの間には必ず受動関係が存在している。 -&subsc{S};%%%I%%% &subsc{V};%%%''have''%%% &subsc{O};%%%my hair%%% &subsc{C};%%%'''cut by my wife once a month'''%%%. --私は月に一度、妻に散髪してもらっている。[使役] ---このcutは過去分詞で、my hairとcutの間には「私の髪が(妻に)切られる」という受動関係が存在する。 -&subsc{S};%%%She%%% &subsc{V};%%%''had''%%% &subsc{O};%%%her purse%%% &subsc{C};%%%'''stolen in the hotel'''%%%. --彼女はホテルでハンドバッグを盗まれた。[被害] さらに詳しくは、[[分詞の叙述用法での解説:http://mep.papiko.com/index.php?%E5%88%86%E8%A9%9E%E3%81%AE%E5%8F%99%E8%BF%B0%E7%94%A8%E6%B3%95#o76bf258]]を参照されたい。