*一般疑問文 [#q2e3b192] 疑問詞を用いない疑問文を一般疑問文と呼ぶ。一般疑問文は、動詞がbe動詞であれば<Be動詞+S…?>、一般動詞であれば<[Do | Does | Did]+S+動詞原形…?>、動詞に助動詞が含まれていれば<助動詞+S+動詞原形…?>の語順をとる。一般疑問文への応答は原則としてYes / No(またはそれに相当する表現)で答えることができる。 -Are you a student at Boston University? --君はボストン大学の学生ですか? -Yes, I am. / No, I’m not. --はい、そうです。/いいえ、ちがいます。 -Does John live around here? --ジョンはこの辺に住んでいるの? -Yes, he does. / No, he doesn’t. --はい、そうです。/いいえ、ちがいます。 *特殊疑問文 [#w64419fb] 疑問詞(Who(m) / What / Which / Where / When / Why / How)で始まる疑問文を特殊疑問文と呼ぶ。特殊疑問文は、疑問詞が主語になる時は<疑問詞+V…?>、それ以外は<疑問詞+一般疑問文?>のかたちを取る。特殊疑問文に対してYes / Noで答えることはできない。 -Where does she live? --彼女はどこに住んでいるのですか? -She lives in Osaka. --彼女は大阪に住んでいます。 -Who teaches you calligraphy? --誰があなたに書道を教えているのですか? -Ms. Kuroda does. --黒田先生です。 *選択疑問文 [#r6d6eb74] 2つ(またはそれ以上)の中からどちら(どれ)かを尋ねる疑問文を選択疑問文と呼ぶ。一般的に<(Which+)一般疑問文+A or B?>のかたちを取る。 -Is he American or British? --彼はアメリカ人ですか、それともイギリス人ですか? -Which color do you prefer, red or green? --赤と緑、どっちの色が好き? *否定疑問文 [#ndbf7d0a] 否定疑問文は、否定文を疑問文のかたちになおしたもので、確認や念押しの意味を持つ。一般疑問文が否定疑問文になった場合、応答に注意する必要がある。 -Aren’t you tired? --疲れてないのかい? -Yes, I am. --いいや、疲れているよ。 -No, I’m not. --うん、疲れてないよ。 *付加疑問文 [#v36ee861] 付加疑問文は主に口語で用いられる簡単な疑問表現で、「…ですね?」と訳されることが多い。相手に賛同や同意を求めたり(上昇調)、自分の発言内容を相手に確認する(下降調)意味がある。肯定文の場合は<肯定文, VS否定形?>、否定文の場合は<否定文, VS肯定形?>のかたちをとる。 -He is good at French, isn’t he? --彼はフランス語が上手ですよね? -Yes, he is. / No, he isn’t. --はい、そうです。/いいえ、ちがいます。 -I’m right, [am I not | ain’t I]? --私が正しいでしょう? --※ am notには縮約形が無いためain’tを用いるが、非標準とされる。 -You don’t have brother, do you? --あなたに兄弟はいませんよね? -Yes, I do. / No, I don’t. --いいえ、いますよ。/はい、いません。 --※ 否定文に続く付加疑問文の応答は否定疑問文の応答に準じる。 There構文の場合は、Thereを主語に見立てて、isn’t there? / is there?などとする。 -There are many temples in Kyoto, aren’t there? --京都にはお寺がたくさんありますよね? 肯定の命令文に続く場合は、will you?(…してくれませんか<指示・依頼>)とwon’t you?(…しませんか<勧誘>)のどちらもつけることができる。否定の命令文の場合はwill you?(…しないでね<依頼・懇願>)のみ。 -Get me the remote, will you? --テレビのリモコンを取ってくれないか。[依頼] -Join our club, won’t you? --私たちのクラブに入りませんか?[勧誘] -Don’t touch this, will you? --これに触らないでくれよ。[指示] 話し手の苛立(いらだ)ちやじれったさを表す場合、次のようにcan’t you?を用いることもある。 -Use your common sense, can’t you? --常識で考えたらどうだ。 Let’sに続く場合は、否定・肯定に関わらず、shall we?(…しようじゃないか<提案>)を用いる。 -Let’s do it again, shall we? --もう一回やろうよ。[提案] *間接疑問文 [#y8e8081e] 間接疑問文とは、疑問文を名詞節にして文の中に織り込んだもの。言い換えれば、疑問文を名詞節化したものである。間接疑問文ではSとVの倒置は起こらない。すなわち、特殊疑問文を間接疑問文にするには<疑問詞+S+V…>に、一般疑問文を間接疑問文にするには<[if | whether](or not)+S+V…>の語順にする。ただし、次のように疑問詞が文の先頭に移動する場合もある。 -“Do you know where he lives?” “Yes. Osaka.” --「彼がどこに住んでいるか知っていますか?」「知っています。大阪です。」 --(知っているか/いないかが焦点なので、まずYes/Noで答える) -“Where do you think he lives?” “I think he lives in Osaka.” --「彼がどこに住んでいると思いますか?」「大阪に住んでいると思います。」 --(住んでいる場所がどこだと思うかが焦点なので、Whereが先頭に出る)