分詞は形容詞的な性質を持っているため、名詞を修飾する(限定用法)という機能以外にも、補語になる機能がある。

分詞が補語になるということは、<SV+C(補語)>という第2文型と<SVO+C(補語)>という第5文型を作るということである。

SV+C(分詞)

一部の完全自動詞は、第2文型を取って<SV+C(分詞)>の形をとることがある。

Cに現在分詞を用いる場合

<SV+C(分詞)>において、SとCのあいだに能動の関係が成り立つとき、Cには現在分詞を用いる。

Cに過去分詞を用いる場合

<SV+C(分詞)>において、SとCのあいだに受動の関係が成り立つとき、Cには過去分詞を用いる。

SVO+C(分詞)

知覚動詞や使役動詞などの中には、<SVO+C(分詞)>のかたちを取るものがある。Cに現在分詞と過去分詞のどちらを用いるかは、OとCのあいだの関係による。OとCのあいだに能動関係が成り立つときはCに現在分詞を、OとCのあいだに受動関係が成り立つときは過去分詞を用いる。

知覚動詞

Cに現在分詞を用いると、原則として<OがCの動作の一部を知覚する>という意味になる。Cには原形不定詞を用いることもできるが、その場合は<OがCの動作の一部始終を知覚する>という意味になる。このため、すぐに完結するような動作については原形不定詞を用いるのが一般的である。

OとCのあいだに受動関係が成り立つとき、Cには過去分詞を用いる。

使役動詞

使役動詞+O+現在分詞

このかたちは特にhaveにおいて多く見られる。Cには原形不定詞を用いることもできるが、Cに現在分詞を用いると、<Oに一時的にCさせておく>や<近い将来Oに当然Cさせる>という意味になる。

使役動詞+O+過去分詞

「OをCしてもらう」という使役の意味の他に、「OをCされる」という被害の意味を表す。

make+oneself+過去分詞の表現

<make+oneself+過去分詞>のかたちには以下のような成句的な表現がある。

その他の動詞

catchは、知覚動詞のように<SVO+C(分詞)>のかたちを取り、「OがCしているところを目撃する」という意味になる。

keepやleaveは、「OをCの状態のままにさせておく」という意味になる。

wantやlikeは、「OをCしてほしい」という意味になる。


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