第4文型は<S+V+O1+O2>によって構成され、「SはO1にO2をVする」と訳出できる。O1(~に)を間接目的語、O2(~を)を直接目的語と呼ぶ。第4文型をとる他動詞は、本質的に「(O1にO2を)与える」という授与に関わる意味を持つ。

第4文型のほとんどは、O1を<前置詞+O1>の副詞句とすることで第3文型(SVO)に変換することができる。

-&subsc{S};%%%Father%%% &subsc{V};%%%gave%%% &subsc{O1};%%%me%%% &subsc{O2};%%%a pocket watch%%%.
-&subsc{S};%%%Father%%% &subsc{V};%%%gave%%% &subsc{O};%%%a pocket watch%%% to me.
--父は私に懐中時計をくれた。
--<前置詞+O1>の前置詞には、to / for / of / onのいずれかが入る。ofとonについては、ofはask(O1にO2を頼む)、onにはplay(O1にO2<いたずらなど>をする)が対応する。toとforについては、行為の対象となる相手が必要な場合にはto、必ずしも必要ではない場合はforが入ると考えればよい。

-&subsc{S};%%%Roy%%% &subsc{V};%%%sent%%% &subsc{O1};%%%me%%% &subsc{O2};%%%a letter of thanks%%%.
-&subsc{S};%%%Roy%%% &subsc{V};%%%sent%%% &subsc{O};%%%a letter of thanks%%% to me.
--ロイは私に感謝の手紙を送ってきた。(「送る」ための相手が必要なのでto)

-&subsc{S};%%%Jill%%% &subsc{V};%%%bought%%% &subsc{O1};%%%her daughter%%% &subsc{O2};%%%a new bicycle%%%.
-&subsc{S};%%%Jill%%% &subsc{V};%%%bought%%% &subsc{O};%%%a new bicycle%%% for her daughter.
--ジルは娘に新しい自転車を買ってやった。(「買う」ための相手は必ずしも必要ではないのでfor)

ただし、次の動詞は第3文型に書き換えることはできない。

-cost:O1にO2(費用など)を費やさせる
-envy:O1のO2を羨ましく思う
-save:O1のO2(手間・労力)を省いてやる
-spare:O1にO2(苦労など)をかけないよう気を配る

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