英文法は苦手だが頑張って学びたいという人のために、ぜひ押さえておいてほしい要点を以下にまとめた。
語と品詞 †
- 英語で書かれた文を英文と言う。
- 英文を構成するひとつひとつの単語を語と呼ぶ。
- すべての語は何らかの品詞に分類できる。
- 英文を構成する主な8品詞
- 名詞(Noun / n.)
- 代名詞(Pronoun / pron.)
- 形容詞(Adjective / adj. / a.)
- 副詞(Adverb / adv. / ad.)
- 動詞(Verb / v.)
- 前置詞(Preposition / prep.)
- 接続詞(Conjunction / conj.)
- 間投詞(Interjection / interj. / int.)
- 辞書で語の意味を引くときは、意味を調べる前に必ず品詞情報に注目する。
John | and | Mike | said | that | they | were | very | good | friends | . |
名詞 | 接続詞 | 名詞 | 動詞 | 接続詞 | 代名詞 | 動詞 | 副詞 | 形容詞 | 名詞 | |
ジョンとマイクは、自分たちはとても仲のよい友達だと言った。 |
品詞と文の要素 †
- 英文のほとんどは5つのパターンに分類できる。これを文型と呼ぶ。
- 文型を構成する要素の集まりを文の要素と呼ぶ。
- 文の要素と品詞には次のような対応関係がある。
品詞 | 文の要素 |
名詞(句・節) | Subject(主語) |
Object(目的語) |
Complement(補語) |
動詞 | Verb(動画) |
形容詞(句・節) | C(補語) |
- 補語になる品詞は他にも存在するが、基礎レベルでは最低限、上記の表を覚える。
句と節 †
- いくつかの語が集まって、ある品詞に相当する働きをするものを句、または節と呼ぶ。
- 句は、その中に主語+述語(S+V)を持たない。
- 節は、その中に主語+述語(S+V)を持つ。
自動詞と他動詞 †
- 英語の動詞(V)は、be動詞と一般動詞に大別できる。
- 一般動詞は自動詞(Verb Intransitive / v.i.)と他動詞(Verb Transitive / v.t.)に分かれる。
動詞(V) | be動詞(be / am / is / are / was / were) | |
一般動詞 | 自動詞(v.i.): O(目的語)を必要としない |
他動詞(v.t.): O(目的語)を必要とする |
5文型を使った英文の分類 †
- 英文を5文型に分類する2つのメリット
- 英文をパターン化することで英文構造の把握が容易になる。
- 各文型にあわせて日本語訳をある程度パターン化できる。
文型 | 使われる文の要素 | 使われる動詞 | 特徴 |
第1文型 | S+V | be動詞 自動詞(完全自動詞) | 修飾語句を伴うことが多い |
日本語訳のパターン | SはV。 |
第2文型 | S+V+C | be動詞 自動詞(不完全自動詞) | Cの意味上の主語=S △S=C |
日本語訳のパターン | Sは[である。/になる。/に見える。]など |
第3文型 | S+V+O | 他動詞(完全他動詞) | |
日本語訳のパターン | SはOをV。 |
第4文型 | S+V+O1+O2 | 他動詞(完全他動詞) | 第3文型に書き換え可能 (できないものもある) |
日本語訳のパターン | SはO1にO2をV。 |
第5文型 | S+V+O+C | 他動詞(不完全他動詞) | Cの意味上の主語=O △O=C |
日本語訳のパターン | SはOをC(の状態になることや動作をすること)にV。 |
- もちろん5文型に分類できない英文も存在するが、英文をパターン化することで多くの労力を節減できる。
修飾関係の基礎 †
- 修飾(modification)とは、ある語句が別の語句を説明することである。
- 修飾語句のほとんどは形容詞(Adjective / a.)と副詞(Adverb / ad.)である。
就職する品詞 | 修飾される品詞 | 例 |
形容詞(a.) (句・節) | 名詞(n.) | a beautiful flower 美しい 花 |
副詞(ad.) (句・節) | 動詞(v.) | He swims fast. 彼は 速く 泳ぐ。 |
形容詞(a.) | very beautiful flower とても 美しい 花 |
副詞(ad.) | He swims very fast. 彼は とても 速く 泳ぐ。 |
- 修飾語句は主節の文型の構成に影響しない。
- 言い換えれば、修飾語句を取り払っても主節の文型は変わらない。
前置詞+名詞による修飾句 †
- of, to, for, in, at…などの小さな語を前置詞(Preposition)と呼ぶ。
- 前置詞はほとんどの場合、名詞の前に置かれる。
前置詞+名詞 | 形容詞句(形容詞の役割をする句) |
副詞句(副詞の役割をする句) |
最終チェック †
次の各英文を文型分類し、その中の修飾関係を全て指摘せよ。
- Tom lives in Kyoto. He is a teacher of English. He teaches at two different schools.
- Ken married Aki in 1998. She worked at a bookstore across his office. They first met in 1996.
- Father bought me a dog when I was young. I named the dog Lucky. He was my best friend.
+
| | 最終チェックの解答
|
- STom Vlives 副詞句in Kyoto. SHe Vis Ca teacher 形容詞句of English. SHe Vteaches 副詞句at 形容詞two 形容詞different schools.
- トムは京都に住んでいる。彼は英語の教師である。彼は2つの違う学校で教鞭をとっている。
- SKen Vmarried OAki 副詞句in 1998. SShe Vworked 副詞句at a bookstore 形容詞句across his office. SThey 副詞first Vmet 副詞句in 1996.
- ケンはアキと1998年に結婚した。彼女は彼の職場の向かいの書店で働いていた。ケンとアキは1996年に初めて出会った。
- SFather Vbought O1me O2a dog 副詞節when SI Vwas Cyoung. SI Vnamed Othe dog CLucky. SHe Vwas Cmy 形容詞best friend.
- 私が幼かったころ、父は私に一匹の犬を買ってくれた。私はその犬をラッキーと名づけた。ラッキーは私の一番の友達だった。
|