「~したほうがよい」と訳されることの多い''had better''だが、相手のことを思っての助言というよりも、むしろ勧告を表す表現である。特に主語が2人称になると「あなたは~したほうがよい(そうしないと、どうなっても知りませんよ)」という脅迫めいたニュアンスを含むこともあるので、目上の人間に対して使うことは避けたほうがよい。

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*a. 基本的な用法:~したほうがよい [#lc0e2364]

-You ''(had) better'' follow his advice.
--君は彼の忠告に従ったほうがいい。
---口語ではしばしばhadは省略される。

目上の人間に対しては次のような表現を用いるのが普通。

-I think you ''should'' follow his advice.
--あなたは彼の忠告に従うべきだと思います。

''had best''(~するのが最もいい)という表現もある。

-You ''had best'' consult your lawyer.
--弁護士に相談するのが一番だよ。
-You ''had best'' hold your tongue on this matter.
--この件に関しては黙っているのが一番いいよ。


*b. 否定形:~しないほうがよい [#r6a91cea]

had betterは2語でひとつの助動詞だと考えるので、否定形にするときは''had better not''(~しないほうがいい)にする。

-You ''had better not'' speak to him now. He looks in a bad mood.
--いま彼に話しかけないほうがいいよ。機嫌が悪そうだ。

-''Hadn't'' we better go now?
--我々はもう行ったほうがいいんじゃないのか?[忠告]
---had betterの疑問文は否定疑問文のかたちをとることが多い。

-We had better go now, ''hadn't'' we?
--我々はもう行ったほうがいいですよね?
---付加疑問文にはbetterをつけない。


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