''have to''の表す意味は、基本的に[[mustの用法]]に準じると考えてよい。 [[法助動詞]]のmustと違い、have toは''<助動詞have+to不定詞>''のかたちを持つため法助動詞と組み合わせて用いることができる。過去形はhad toになる。イギリス英語では、<have got to不定詞>のかたちを取ることもあり、さらに、くだけたアメリカ英語ではhaveが省略されて<got to不定詞>と表現されることもある。 :have toの発音|have toの発音に注意すること。have toは(母音の前)/ə(子音の前)、has toは(母音の前)/(子音の前)、had toは(母音の前)/(子音の前)と発音する。 *a. 必要(~しなければならない) [#pe8352c7] have toは''客観的な必要性''を表わし、主観的な必要を述べる[[must>mustの用法]]に比べて響きが柔らかい。 -You ''have to'' apologize to him. --君は彼に謝らなければならない。 ---You must apologize to him.よりも響きが穏やか。イギリス英語ではYou’ve got to apologize to him.とも言う。 -We ''will have to'' face serious environmental problems in the near future. --近い将来、我々は深刻な環境問題に直面せねばならないだろう。[[[法助動詞]]の[[will>willの用法]]との併用] -He ''didn’t have to'' study all night. --彼は徹夜で勉強する必要はなかった。[不必要] ---実際に徹夜で勉強したかどうかは文脈次第。 *b. 強い推量(~にちがいない) [#r67281c0] -He ''has to'' be joking. --彼は冗談を言っているにちがいない。 ---He must be joking.とほぼ同意。イギリス英語ではHe’s got to be joking.とも言う。 *c. その他:have only toとhave yet to [#o824dd95] have only toは、「~しさえすればよい」の意味を表す。口語ではonly have to/have just toとも言う。 **have only to ~:~しさえすればよい [#u73e673a] -You ''have only to'' sign here. --ここに署名するだけで結構です。 **have yet to ~:まだ~していない [#p5d566da] have yet toは「まだ~していない」の意味を表す。 -I ''have yet to'' solve the puzzle. -= I haven’t solved the puzzle yet. --まだそのパズルが解けないんだ。