#contents *a. 許可(~してよい) [#p75fe119] [[can>canの用法]]よりも形式的で丁寧な印象を与える。mightにするとより丁寧な印象を与える。 -You ''may'' use my car. --私の車を使ってもいいですよ。 -''May'' I take a picture here? --ここで写真を撮ってもいいですか? ---許可のmayに対する応答は、基本的に許可のcanに対する応答に準じる。不許可の意味でmay notを使うことは現在では珍しく、must not(禁止)かcannotを使うのが普通。 *b. 推量/可能性(~かもしれない) [#c4c283d6] 「実際にそうである/そうなるかもしれない」という話者の主観的な推量を意味する。 -The little boy ''may'' be a genius in mathematics. --その少年は数学の天才かもしれない。 -The little boy ''might'' be a genius in mathematics. --その少年はひょっとしたら数学の天才かもしれない。 ---推量のmightは自信の持てない推量(ひょっとしたら~かもしれない)を表し、意味は現在になる点に注意。 -We thought the little boy ''might'' be a genius in mathematics. --我々は、その少年は数学の天才かもしれないと思った。[時制の一致] ---mightはmayの過去形だが、時制の一致をのぞいて、単独で過去の推量(~だったかもしれない)を表すことはない。過去の推量(~だったかもしれない/~だったにちがいない)を述べるときは[[<may+完了形>:http://mep.papiko.com/index.php?%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E%EF%BC%8B%E5%AE%8C%E4%BA%86%E5%BD%A2#z9aba0ab]]、[[<must+完了形>:http://mep.papiko.com/index.php?%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E%EF%BC%8B%E5%AE%8C%E4%BA%86%E5%BD%A2#w4c417b1]]を用いる。 「もしかしたら/たぶん」を意味する副詞maybeは、助動詞mayとbe動詞の省略形。 -''Maybe'' he is in love with Susan. --もしかしたら彼はスーザンに恋をしているのかもしれない。 *c. 祈願文を作る [#nec86425] ''<May+S+V>''の形で、願望を表す祈願文を作る。文語的な表現である。 -''May'' the New Year bring you happiness! --あなたにとって新年がよい年でありますように。 ---I wish you a Happy New Year.とも書ける。こちらの方が口語的。 -''May'' the Force be with you. --フォースと共にあらんことを。 ---大長編SF映画『スター=ウォーズ』(Star Wars)の中で、銀河共和国の平和と正義を守る騎士(Jedi:ジェダイ)が交わす挨拶の言葉。フォースとは、ジェダイが操る神秘的な力のこと。 -''(May)'' God bless you! --あなたに神のご加護があらんことを。 ---くしゃみをした相手に対して「お大事に」という意味で使うこともある。この場合、Godも省略されてBless you.とだけ言うことが多い。くしゃみをしてBless you.と言われた人は、Thank you.と御礼を言うのが普通。