必要を表す助動詞のneedは、現代英語ではほぼ否定文と疑問文だけでしか用いられない。おなじスペル・発音の他動詞needとの用法上の違いに注意すること。
a. 否定文での用法 †
- You needn't go there alone.[needは助動詞]
- You don’t need to go there alone.[needは他動詞]
- 君はそこに一人で行く必要はない。
- <need not+完了形>で過去の不必要(~する必要はなかったのに<実際はした>)を表す。
mustと同じく、助動詞needにも過去形・未来形がないので、過去の必要を表すにはhad toやneeded toを、未来の必要を表すときにはwill have toやwill need toを用いるのが普通。
b. 疑問文での用法 †
- "Need I do it again?"[needは助動詞]
- "Do I need to do it again?"[needは他動詞]
上の疑問文に対する応答は、共通して次のとおり。
- "Yes, you [have to | must]."
- "No, you [needn’t | don’t need to]"
FYI? Do I need ~?とNeed I ~?の違い †
助動詞needを用いた疑問文<Need I ~?>(~する必要がありますか)には、否定的な返答(~するには及ばない)を期待する話者の気持ちが込められた反語的な表現である。他動詞needを用いた疑問文<Do I need ~?>にはこのような含みは無い。
- Need I say more?
- もっと言う必要がありますか?(=もう十分でしょう/言うまでもないでしょう)
- Do I need to say more?
- もっと言う必要がありますか?[純粋な必要の有無の問いかけ]