to不定詞を形容詞的に用いることを、to不定詞の形容詞用法と呼ぶ。形容詞には、名詞を修飾する限定用法と補語(C)になる叙述用法とがあり、to不定詞の形容詞用法もこれに準じる。

限定用法

to不定詞を用いて名詞を修飾するとき、その修飾パターンは以下の5つに分類される。

修飾される名詞がto不定詞内の他動詞の目的語になる

修飾される名詞がto不定詞内の前置詞の目的語になる

修飾される名詞とto不定詞内の動詞のあいだにSV関係が成り立つ

関係代名詞節に書きなおせるものが多い。関係代名詞については、関係詞の単元で詳しく扱う。

to不定詞を関係副詞節に書き換えることができる

不定詞が修飾される語の内容を補足的に説明する

これらの例文では、修飾される名詞とto不定詞のあいだに同格関係が成立しているとも考えられる。その場合、to不定詞の用法は名詞用法となるが、どちらが正しい(あるいは間違っている)かを議論することは無益である。to不定詞の中には名詞用法/形容詞用法/副詞用法のどれかに厳密に分類することが難しいものがあり、この用法もそれにあたる。

叙述用法

to不定詞が不完全自動詞の補語として働く用法を叙述用法と呼ぶ。ただし、固定した表現がほとんどであり、この分類そのものにあまり意味は無い。<動詞+to不定詞>全体で助動詞的に働くと考えてもよい。

seem / appear to~:~のように思われる

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happen / chance to~:偶然~する

prove / turn out (to be) C:結果的にCであることがわかる

come (learn) / get to~:~するようになる

to不定詞には主に状態動詞が用いられる。

その他

remain to~:まだ~されずにいる/これから~されねばならない

tend to~:~する傾向にある


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