#contents *能力・可能(~できる) [#k20cd567] 主語自身にある能力が備わっていることを意味する。 -He ''can'' use a word processor. --彼はワープロが使える。 -He ''[cannot | can’t]'' use a word processor. --彼はワープロが使えない。 ---cannotは1語として数える。 状況や条件が許すので何かをすることが可能であることを表す。 -We ''cannot'' swim today because the sea is rough. --海が荒れているので今日は泳げない。[不可能] 時制の一致を起こすと、canはcouldになる。 -He '''said''' he ''could'' use a word processor. --彼はワープロが使えると言った。 **canの代用としての<be able to> [#e703097b] [[法助動詞]]は2つ続けて用いることができないため、[[未来時制]]や[[完了時制]]でcanを用いるときは代わりに<be able to 動詞原形>を用いる。 -He ''will be able to use'' a word processor if he continues this practice. --この練習を続ければ、彼はワープロが使えるようになるだろう。 **[FYI] canとbe able toの違い [#lb606b7b] 現在時制の場合、canを用いるのが普通である。be able toを用いた場合、能力の一時的な有無を強調することになる。このためbe able toは主に生物の主語をとる傾向にある。 -The baby boy ''cannot'' walk yet. --その男の子はまだ歩けない。 -Norah ''isn't able to'' walk now because she has sore feet. --ノラは足が痛いので、いま歩けない。[一時的に歩けないことの強調] ---cannot walkとも言える。 特に過去時制の場合、couldはできる能力があったかどうかを表し、[was | were] able toは能力の有無に加えて実際にできたかどうかを問題にする。 -I ''could'' climb Mt. Fuji. --僕は富士山に登ることができた。(=登ろうと思えば登ることができた。) -I ''was able to'' climb Mt. Fuji. --僕は富士山に登ることができた。(=実際に登れた。) 否定文では両者の区別はない。 -I [''couldn't'' | ''wasn't able to''] climb Mt. Fuji. --僕は富士山に登れなかった。 また、習慣的に「~できた」という意味ではcouldを用いることができるが、「(たまたまその時1回だけ)~できた」という場合にはcouldを用いず、be able toを用いる。 -I arrived at the concert hall early and I ''was able to'' (×could) get a good seat. --僕はコンサート会場に早く着いたので、いい席が取れた。 *可能性(~でありうる)/推量(~かもしれない) [#nf064579] -Anybody ''can'' make mistakes. --誰だって間違いをする。 -She ''cannot'' be at home. I called her home just now, but nobody answered. --彼女が家にいるはずがない。ついさっき彼女の家に電話したが誰も出なかった。 ---可能性を否定すると「~のはずがない」になる。 -There ''could'' be other living things in this universe. --もしかしたら、この宇宙には他の生命体が存在しているかもしれない。 ---可能性のcouldは自信の持てない可能性や推量(ひょっとしたら~かもしれない)を表し、意味は現在になる。過去の推量(~だったかもしれない/~だったにちがいない)を述べるときは<may+完了形>、<must+完了形>を用いる。 *許可(~してよい) [#z6720a3f] mayよりも口語的な印象を与える。 -''Can'' I play your guitar for a second? --君のギターをちょっと弾いてもいいかい? **許可を求める疑問文に対する応答 [#ra083a6c] 応答には、Yes, you can. / No, you can’t.以外にも次のようなものがある。特に不許可の応答の場合、No, you can’t.だけでは不許可のニュアンスが強すぎて高圧的に聞こえるため、一言添えることが多い。 :【許可】|Yes, of course (you can).(もちろんです) / Sure.(どうぞ) / Go ahead.(さぁどうぞ) :【不許可】|I’m afraid you can’t. / I’m sorry, but you can’t.(すみませんがダメです) *依頼(~してもらえませんか) [#fba12fe8] <Can you ~?>で依頼を表す。canの代わりにcouldを用いると丁寧さが増す。 -“Could you pass me the salt?” “Here you are. / Here it is. / Here you go.” --「塩をとってもらっていいですか?」「はい、どうぞ。」 ---Can you pass me the salt?とも言えるが、couldのほうが丁寧な印象を与える。couldにしても意味は現在のままである点に注意。Would you ~?でも同じく丁寧な依頼になる。